日替彼女

気持ちの醒めない日常


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朱里 〜大学生〜3

朱里はバイトが終わり、剛の家のそばの道ばたにバイクを停め剛の家に灯りが着いていることを確認して近づいた。

 

朱里の思ったとおり誰かがいる。

 

そーっと近づいて剛の敷地に入り、窓のほうへ近づいた。

 

剛はデスクのある部屋にいるようだが、いつも朱里が座る居間のほうに人影が見える。

 

「誰かいる」

 

と思い中にいる剛と中にいる誰かに気づかれぬようにそっと近づきできる限りそばに近づき様子を伺っていた。

 

朱里の期待通りの結果は目撃できず、ただ髪の長い女性だったということ意外は空振りに終わった。

 

朱里は気づかれないようにその場を後にした。

 

 

 

剛とのルール「連絡はメールで」

 

コンビニエンスストアのバイトが終わり、いつものようにメールを送る。

 

いつもは「どうぞ」って感じで遅くも30分以内には返信があるのだが一向に帰ってこない。

 

その日は諦めて自宅へもどった朱里だったが。

 

その日以降もメールを送るも剛からの連絡はこなかった。

 

そして剛は朱里がバイトが入っている日には現れることもなかった。

 

ただ、朱里がいない時にはバイト仲間の話によると来ていることがわかった。

 

確実に私を避けている。そう感じて直接理由を聞きに剛の家へと向かった。

 

剛は自宅で相変わらず仕事をしているようだ。

 

窓ガラスを叩き、剛が窓の方へ近づいてくる。

 

剛は窓を開けることなくその場でスマートフォンで文字をうつ仕草をしてまた、デスクの方へと戻ってしまった。

 

朱里はスマートフォンを見て、驚いた。

 

「君はルールを破った。もうここには入れない。」

 

「今までありがとう」と書かれているだけだった。

 

2日連続で剛の自宅へ行ったのは確実だったが、朱里の中では確実に気づかれていないと確信はあったが、

 

ルール違反をしたとするとそこしかなかったので「なぜ」と思いながらもあってくれないのだったら、帰るしかないと思いバイクに乗って帰ることにした。

 

帰り道は、涙が止まらず帰った。

 

数日は会えないショックのあまりバイトも学校も行く気にならず朱里は自分のベッドからでることができなかった。

 

それから、朱里は剛とは会うことがなかった。町中で見かけるだけで声をかけられることもかけることもなかった。

 

剛の優しさにもう触れることができなくなって朱里ははじめて生まれてはじめて底なし沼にハマって沈んでいく自分に絶望を感じるようにし大きな失恋をしたと感じた。